お宝発掘?

汚部屋を掃除してたらこんなの出てきた。

なかなかマウス向け風味なステッピングモータ。
重さは100gちょっと。
大きさは今使っているモーターよりほんのちょっと小さいくらい。
しかもなぜか都合よく2つある。
なんか運命的なものを感じる。
これ、マウスに使えるんじゃね?という訳で調べてみる。

モーターにはTAMAGAWA SEIKIのTS3166N913と型番らしきものが書かれていたので、とりあえずぐぐってみるが、情報の少なさに驚く。
まず最初に分かったのは、かつて共立店頭で販売していたらしいバイポーラステッピングモータだということ。
いつ入手したものかは覚えていないのだけど、店頭へは過去2度ほど行ったことが有るので、そこで買ったのかもしれない。。。
いつも面白そうなものは手当たり次第買った後使わないで眠らせておくことが多いのだけど、今回のもその種かと。

データシートがどこにも見当たらないので多摩川精機さんに直接問い合わせてみたら、すぐに連絡をくれた。
しかしどうやらだいぶ古すぎてデータシートが無いらしく、「資料のみの提供とさせていただきます」とのこと。
ちょっと残念な気分で添付されていた資料を開くとびっくり。
データシートより詳しいんじゃね?ってくらい詳しく書かれていた。

という訳で簡単に資料からのスペックを公開してみる(問題が有るようなら削除します)。
仕様書は92年2月12日に作成された第2版のものらしい。

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基本ステップ角度:0.9°
定格電圧:DC12V
定格電流:DC0.75A
巻線抵抗:4.3Ω±10%
巻線インダクタンス:2.75mH±20%
ホールディングトルク:400g・cm
重量:120g

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思っていたよりも定格電圧が高いことに驚き。
自分は「定格電圧=定格電流×巻線抵抗」という関係が成り立つと思い込んでいたため、
なぜこんなに定格電圧が高いのだろうと不思議に思っていたりする。
まぁしかし資料が間違えているとも思えないので定格は12Vなのかなぁ。。。

重さを量ってみたけど、仕様書よりも軽い。(うちの秤が壊れてるだけ???)

線が8本出ていることに関して、4つはモーターに電流を流すためのもの、残りの4つはセンサ出力となっている。
逆起電力と同じ位相の波形が出力されるっぽいので、上手く使えば脱調対策ができるかも?

基本ステップ角度は0.9°で申し分ないと思うのだが、仕様書にはさらに細かい1/3 STEP MODE(0.3°STEP)
で動かすための方法が書かれていて、PPS等も0.3°STEPを使用した時のものが書かれている。それによれば、PULL-OUT TORQUE(ってなに?)は24000PPSで120g・cmらしい(定電流駆動なのか、定電圧駆動なのかといった、測定条件については書かれていなかった)。

という訳で、モーター選定方法がちんぷんかんぷんな私には良く分からないのですが、面白そうなのでとりあえずまわしてみようと思います。
日曜に千石で買ったこれも使えるし。

しかもこのドライバ、4段階の電流出力が可能なため、まさに1/3 STEP MODEに使おうと思えば使えそうなんですよね。(これも運命?)

もしマウスに使えそうになかったらこれで久々に時計でも作ってみよう。